3Dec
普段何気なく使っている言葉でも、いざ文字にするとなると正しい使い方かどうか不安になることってありますよね。
今回は、「頻度」の表現方法について考えてみましょう。
「高い」「大きい」「多い」「上がる」ではどれを使うのが正解なのでしょうか?
頻度は高い 大きい 多い どれ?
まず、「頻度」の意味をおさらいしましょう!
広辞苑には次のように載っています。
「頻度」
1 同じことが繰り返して起こる度合。「使用ー」
2 〔数〕度数。
今回、様々な辞書で「頻度」を引いてみたところ、どの辞書でも例文には、「頻度が高い」と書かれていました。
そうです。
頻度を表すときは、「高い」「低い」が、正しい使い方なのです。
でも、「高い」「低い」以外でも表現されることがありますよね?
例えば、
・頻度が大きい(小さい)
・頻度が多い(少ない)
・頻度が上がる(下がる)
など。
これらの使い方は、間違っているのでしょうか?
実際に、ネットニュースなどを見ていると、「頻度が少ない」という使い方をしている記事を見かけることがあります。
「少ない」の反対は「多い」です。
言葉の意味から考えてみると、「頻度」は物事が繰り返して起こる度合いという意味なので、「多い」を使うと、同じことを繰り返して言うことになります。
つまり、「頻度が多い」と表現してしまうと、その意味は「物事が繰り返して起こる度合いがたびたび起こる」と言っていることになってしまいます。
度合いが度々起こる…なんだか変ですよね。
そのため、頻度を表現するときに「多い」を使うのは、適切ではないといえます。
頻度を増やす や 頻度が上がる も間違い?
ときどき「頻度を増やす」や「頻度が上がる」「頻度を上げる」と使われている記事やブログを見ることがあります。
「ブログの更新頻度を増やす」「ショップの来店頻度を上げる」などの使い方が多くみられました。
この使い方を見てみると、違和感がないと感じませんか?
普段よく読んでいる記事でもよく使われている表現ですよね。
自分でもこのような使い方をしている、という人も多いのではないでしょうか。
しかし、先ほどからお伝えしている通り、「頻度」は度合いを意味します。
そのため、「高い」「低い」を使うのが正しい表現なので、「頻度を増やす」ではなく、「頻度を高める」という表現をするのが適切でしょう。
最後に
普段から何気なく使っている言葉ですが、意味を調べてみると使い方が間違っているということは結構あります。
単語の意味はわかっていても、その言葉をどのように表現すればいいのかというのは「連語」になると間違っていることもあるんです。
この言葉を表すときはどうするんだったかな?と、思ったときはぜひ調べてみましょう!
新しい発見があるかもしれませんよ。
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