12Jan
ひな祭りのお飾りでよく見る菱餅…
この菱餅って形や色に意味があるって知っていましたか?
今回は、菱餅の意味や由来を歴史から紹介し、色や形の意味についてもご紹介します。
ひな祭りで菱餅を飾る意味や由来は?
ひな祭りの菱餅は、どのような意味や由来があるんでしょうか?
まずは、菱餅の歴史について見てみましょう。
菱餅が広まったのはいつから?
菱餅が広まったのは、江戸時代初期と言われています。
緑と白の2色の菱餅が始まりで、明治時代に3色になったと伝わっています。
なぜひな祭りに菱餅なの?
節句には、昔から行事食であるお祝い料理があります。
ひな祭りに用意される料理はみんな縁起物とされ、使われる食材や色、形に意味があります。
菱餅にも大切な意味が込められているのでお供えされるんですね。
菱餅は地域によって伝わり方が違い、色や形が違うこともあるんですよ。
女の子の健やかな成長を喜び祝う行事です。
3月3日の桃の節句に雛人形と菱餅を飾る風習があります。
菱餅以外に、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物、ひなあられ、白酒(甘酒)の行事食が用意されます。
ひな祭りの菱餅 色の意味や順番は?
菱餅には、赤、緑、白が使われていますね。
また重ねられている順番にも決まりがあるんです。
ここでは、菱餅に使われている色とその順番の意味を知りましょう。
菱餅に使われている色の意味
赤 …厄払い・桃の花の色・解毒作用(色付けに使用されるクチナシの実の効果から)
白 …純白・残雪・清浄(白餅に加えられる菱の実の効果から)
緑 …草木が芽吹く・萌える若草・長寿・健康(草餅に使用されるよもぎの効果から)
菱餅の色の順番の意味
菱餅の一般的な色の順番は、上から
赤
白
緑
という順番があります。
これは、「雪の下には緑が芽吹き、溶け出した雪の上には桃の花が咲いている」ことを表しているんです。
また、地域によっては、上から
赤
緑
白
の順番の地域もあり、「雪の下から蓮が顔を出し、その蓮の上には桃の花が咲いている」と春の訪れを表しているというところもあります。
地域によっては、2色のところもあれば5色、7色のところもあるのでおばあさんや年配の方に聞いてみて自分の地域はどうなのかを知るのも面白いですね。
ひな祭りのひし形の意味は?
ひな祭りに飾る菱餅はなぜひし形なんでしょうか?
ひな祭りのひし形の意味には諸説あり地域によって伝わり方に違いがあるんです。
ひし形の意味はこちらです。
大地を表すひし形
ひし形は大地を表しているという説があります。
緑は芽吹く若草を、白は雪を、赤は桃の花を表わし、それらをまとめたひし形の大地という考え方ですね。
心臓を表すひし形
ひし形は心臓を表し、使われている餅に入っているクチナシの実やヨモギが邪気を払うと言われることから無病息災、健康成就を願った気持ちの表れだという説もあります。
長寿の願いを込めたひし形
その昔、山で修業をしていた仙人が菱の実を食べて千年生き続けたということから長寿を願ってひし形にしたという説も…
子孫繁栄を願ったひし形
菱の繁殖力から子孫繁栄を願って、菱→ひし形…でひし形になったという説もあります。
宮中で出される料理から…
宮中でお正月のめでたい席に出されていた菱葩餅から来ているという説もあります。
ひな祭りの菱餅がひし形なのは、いろいろな伝わり方がされているんですね。
ちなみに私の地域(関西)では、ひし形は大地を表していると祖母から教わりました。
みなさんの地域はどういった意味が込められているんでしょうか?
まとめ
菱餅には、形や色にそれぞれ大きな意味がありました。
ひな祭りに菱餅風の押し寿司を作ろうと考えている人は色の順番なども参考にされてはどうでしょうか?
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