8May
祇園祭が行われる頃に売られるちまき…
ちまきと聞くと端午の節句に食べるちまきが出てきますが、祇園祭の時に売られるものはそれとは違うんです。
祇園祭のちまきに因んだあれこれをまとめてみました。
祇園祭のちまきの由来とは?
ちまきと言うと端午の節句に食べる笹の葉に巻いた白いお餅を思い浮かべますが、祇園のちまきはそれとは違います。
京都の祇園祭で売られているちまきは、笹の葉で作られたものに護符などの装飾品が付いた飾り物なんです。
なので、食べるものではないんですね。
祇園祭のちまきの由来
昔々、旅人に扮した牛頭天王と言う神様が蘇民将来と言う男の家を訪ね一泊させてくれるように頼みました。
貧しかった蘇民ですが、それでも出来る限り精いっぱいのもてなしをしたところ、感激した牛頭天王は「今後、末代まで子孫を護ってあげる。目印に腰に芽の輪を付けなさい。」と言い残し去っていき、それ以降蘇民の子孫は繁栄したということが由来です。
ちまきに「蘇民将来子孫也」と書かれた護符が付いているのは、神様に蘇民の子孫ですよとアピールするためなんですね。
当時の目印である芽を巻いた輪が芽巻き(ちまき)と呼ばれ、今の粽(ちまき)と呼ばれる元になっています。
ちまきの後利益
一年間、大きな病気や事故などの災いがなく無事に過ごせると言われています。
また子孫が繁栄するとも…
購入したり貰ったら…
一年間玄関の軒先に飾り神様に見えるようにしましょう。
京都の人は、玄関の高い部分に飾るようにしていますよ。
粽を購入するにはどうする?値段は?
粽は1,000円前後で、各山鉾や八坂神社で販売されています。
それぞれの山鉾で後利益や装飾に違いがあるようですよ。
また、長刀鉾のように女人禁制で女性が鉾に上がって購入できないところもあるので注意しましょう。
祇園祭で購入したちまきの飾り方 マンションの場合
マンションやアパートの場合は
・玄関先の高い場所(外側or内側)
・扉
・扉付近の壁
に飾ることが多いですね。
特に決まりはありませんが、開け閉めの邪魔にならない所に付けましょう。
玄関の内側に飾る場合は、すぐに目の付く場所に飾りましょう。
これは、疫病神が入ってこないようにするためと牛頭天王が見やすいようにとの思いからです。
祇園祭のちまきの処分・返却方法
端午の節句のちまきなら美味しくいただいて処分にも困りませんが、祇園祭のちまきは食べられない分どう処分するか迷いますよね。
一年間お世話になったちまきはどう処分したらいいのでしょうか?
祇園祭のちまきの処分、返却方法はこちらです。
八坂神社に返却する
八坂神社の神事である祇園祭…
境内にある護符やお守りを納める場所に持っていくのもいいですよ。
京都に来る機会がある場合は、年中受け取ってもらえるこの方法もいいですね。
お正月飾りのどんど焼きで一緒に燃やす
遠方の人や時間がないという人は、どんど焼きの時に一緒に焼くようです。
多くの人がこの方法で処分しているようですよ。
購入した山鉾に納める
正式な方法は、翌年に前回購入した山鉾に持っていき納め返却します。
京都に近い方、毎年祇園祭に訪れている方はこの方法で納め返却するといいですよ。
まとめ
ちまきは、神様と人間との約束から出来たものなんですね。
ちなみに牛頭天王は、八坂神社が崇めている神様でスサノオノミコトとも言われています。
祇園祭のちまきを知って、より後利益があるようにしたいですね。
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。